【7棟目】本業ピンチ脱却のため選択したのは「自宅用戸建購入」

物件

”持ち家か賃貸か”

常に平行線を辿り、交わること無く議論され続けてきたこの自宅の在り方論争。

誰しも一度は考えたことがあろう「自宅を賃貸で借りるか、それとも買ってしまうか?」

僕の実家は持ち家だったが、学生時代から賃貸で一人暮らし、そのまま社会に出て賃貸物件でずっと住んできた。そして今後も持ち家を買うつもりもなく一生賃貸で暮らすと決めていた。

だって賃貸ならいつでも好きな時に動けるし、飽きたら引っ越せばいいし、いろんな地域に住める楽しみもあるからだ。

ところがこの考えをある日突然覆す出来事が起こった。

本業の収入だ。

IT牛耳る企業のさじ加減一つで売上が消し飛ぶ僕は薄氷の上

僕の会社は2021年現在16期目だが、その大半をITビジネス運営に当ててきた。

特に収益の大半を占めている(いた)のが検索エンジンで上位表示させる技術によるもの。

ところがこの「技術」とは名ばかり、どこまで追求しても答えにたどり着くことはなく、仮にたどり着いたところで検索エンジンのアルゴリズムが変われば、今まで積み上げてきたノウハウが一瞬で消し飛ぶというなんとも危なっかしいものだ。

業界ではこれをSEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)と呼んでいる。

ご存知の通り検索の世界はほぼGoogle1社の独占状態と言っていい。

ちなみにYahoo!があるじゃん?と思いがちだが中身はGoogleのアルゴリズムを使っている。もうかれこれ10年以上も前からだ。

Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために
2010 年 7 月 27 日 Posted by Daniel Alegre / Vice President, Asia Pacific and Japan Google が展開するほぼすべてのサービスの中心に位置するのが検索です。Google 検索の人気については広く知られ...

つまりYahooは見た目上Yahooだが、中身はほとんどGoogleってことだ。

そしてGoogleアルゴリズムの更新は微調整レベルなら毎月(いや毎日か?)実施され、コアアップデートと呼ばれるでかいのが半年に1回ほど行なわれる。

特にコアアップデートの際にはSEOに携わる人々の戦々恐々たるや凄まじい。なんせその日から天国に行くのかはたまた地獄に行くのか、一個人では絶対にあらがうことができない超巨大企業に手綱をガッチリと握られ、その小さな命運(収入)を否応なく、こちらの意思介入はミジンコも認められることなく決められてしまう地獄のロシアンルーレットが回っているのと同じ状態だからだ。

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Google先生がちょいちょいっとツマミを絞るだけで毎月の売上が消し飛ぶことはザラ。例え売上が数千万円、数億円あってもだ。

数億円あった売上が明日からゼロになる業態とかありますか?普通はほとんど思い浮かばないだろう。徐々になくなっていくならまだしも、1秒後に突然ゼロだって普通に起こり得るのだ。

これは極論ではなく本当にそうなるのだから仕方ない。

じゃあなんでそんなうっすい氷の上を歩くような業種をやってるんだい?という声が聞こえてきそうだが、何も持たざるイチ個人であったとしても、うまくするといきなりとんでもない収益が入るのも事実なのだ。

この話を長くしてもアレなのでこのあたりで辞めておくが、つまるところ僕の会社の大半の収益を占めるSEO経由の売上もご多分に漏れずふわふわしているわけだ。

そしてこのふわふわするタームが年々短くなってきていたのも事実で、「そろそろ限界きたな?」とは思っていた。

僕が不動産賃貸業をスタートさせたのは2018年であることから、2017年あたりで相当な危機感を持ってなんとかせねば感が半端なくあった。

しばらくはSEO業と大家業を並行させてきたが、大家業が少しずつ軌道に乗ってきた2020年のとある日にふとある考えがおぼろげながら降りてきた。

フッって感じで頭の中に来た言葉がこれだ。

あれ、これ持ち家買ったほうが完全に得じゃね?

思ったが矢先、速攻で自宅探しをスタート

自宅を持ち家で買ったほうが、しかも土地付きの戸建を買ったほうが完全に得になると感覚的に思った瞬間、僕はアットホームを立ち上げ今の自宅(当時目黒区)から少し離れているけど子どもたちの幼稚園にもギリギリ支障が出なくて、かつ資産価値もあるエリアとして「世田谷区二子玉川エリア」をピックアップしていた。

そして安い順に並び替えた上で「うお、なにこれ安いなおい」という築22年100㎡超え3680万円という戸建を即座にピックアップ、釘付けになりながらもグーグルマップやその他ツールで情報を調べ上げた。

もう頭の中では買(勝)ったも同然になった気で電卓を叩き倒し、エクセルでぽぽーんとシミュレーションを作成。

ここまでで約30分。いつもやっていることだし我ながら手慣れたもんだ。

持ち家か?賃貸か?この終わりなき論争に投資家として終止符を打とう

今住んでいる家賃と住宅ローンで家を買った場合とで数字を比較すると、大体住宅ローンのほうが安くなるケースが多いだろう。

このおぼろげながら浮かんできた「持ち家を買う」という選択肢、実は下記のような流れが脳内で処理されていた。

①今の家賃が○○万円、仮に4000万円借りると月の支払は約10万円か(安っ!)

支払差額やば!築古戸建2軒くらいの家賃になるじゃん!

③築古1軒がリフォーム込みで500万円とすると、1000万円分の投資効果と同様!

④さらに返済するほど土地はどんどん自分の資産として積み上がっていくし

⑤自分のバリューアップ技術なら仮に賃貸に出しても5万は家賃アップできる

⑥売り出したってバリューアップ踏まえても買値を割ることはまずないな

完全に買いじゃんこれ

ここまで脳内シミュレーションを完了したのが一日の中のたった数時間で行われた出来事。

今まで40数年間頑なに「持ち家?ないっしょ」と息巻いていた考えはこの数時間のシミュレーションで消し飛んだわけだ。

人間こんなもんである。

上記の脳内シミュレーションにもある通り、普段築古戸建の再生をやっていると、数万円のお家賃をいただくことがどれだけ大変なのか、身に沁みてわかっているし、経験ある読者の方も同様だろう。

毎月5万円の家賃をもらうだけでも数百万円のお金と、内見~リフォーム~客付けまでそこそこ大量の時間を投入し、修繕費だ広告費だ、やれ火災保険だやれ固定資産税だのなんだかんだランニングコストをうんと払ってやっとこさ成り立たせている事業だ。

そんな苦労を考えたとき、賃貸から持ち家に住む場所を変えただけでこの多大なる労力何軒分ものお家賃が手元に残る(経費を削減できる)といった比較対象が叩き出すお得効果は甚大なのである。

よく持ち家は今後資産価値が減る日本の不動産で持つのは頭の悪い行為だの、持ち家は負動産だの、金利含めて総額いくら払ってるのか分かってるの?だの、やいのやいの言われがちだ。

その意見も確かに一理あるし、そのとおりだと思う。正解。

がしかしだ、その理屈が成り立つのは「それをそうだと信じている人」と「一部の富裕層」の意見だと個人的には切り分けている。

日々実際に支払う生活コストが仮に毎月10万円下がれば、そのお金を活用して事業や投資に回すことができる。

当然自分が100%に近い勝率で勝てる事業(投資)なら資金力は高ければ高いほうがいいし、勝てるとわかっているところにお金を投じない理由はない。

そしてそのお金は更にお金を生んでくれるわけだから、単純に10万円が削減できただけではない効果が時間とともに増していく。

持たざるものが持つものへ成るためには、兎にも角にもコストカットからスタートしていくのが最も手っ取り早いし、カンタンかつ合理的なのだ。

といった感じで、世間一般で言われていることが自分に当てはまるのかどうかを深く検証もしないで判断をし、思考を閉じ、脳停止状態に自分をいざなう事象はよくあることだし、とってももったいない。

ぜひ一度自分にも当てはめて考えてみることをおすすめする。

ちなみに衰退していく可能性の高い日本の土地の価値といえど、23区はまだまだ保全がしばらく効いていることは火を見るより明らかだろう。そういった打算も当然含まれているのは補足しておく。

すぐさま仲介不動産会社へ連絡

日本が衰退などと書いたが、僕にとっては目の前の自分の事業の衰退のほうが1億6500億万倍重要である。

ぶっちゃけしったこっちゃない。己の力でどうにもならないことに意識を向けても意味がないし、最低自分と自分の家族を、そしてもし叶うのなら、自分に関わる仲間や人々を守れたら僕は幸せなのだ。

ということですべての計算と理屈と理論が完璧に成立したため、僕は目の前に転がっているコスト削減機&資産製造機(売り家)を是が非でもゲットするためのミッションを遂行し始めた!(電話をした)

僕「アットホームを見て電話しました。明日にでも内見したいのですが大丈夫でしょうか」

不動産屋「はい大丈夫ですよ、何名かの方がご予約されているので14時からでも大丈夫ですか」

僕「はい大丈夫です。よろしくお願い致します」

・・・

何名かが予約入れてる、だと?

まあそりゃそうだろう、自分ですらよもや世田谷区で100㎡超えの家が3500万円付近でゲットできるなんて思ってもいない。しかも人気の二子玉川駅最寄り。そりゃ群がるだろうぜ。

くっそー、先に買われたらまじ後悔だぜ。嫌すぎるぜ。絶対にほしいぜ~!!

・・・こうなったらもう必殺アレを繰り出すしかないか。仕方ないよこれはもう。アレを出すしか。

内見日当日

さて期待に胸を弾ませつつ現地に到着。

時間ぴったりに到着した途端、購入検討者さんご家族が家から出てきた!

はーやだやだ、やだよ。この人たち買うんかいな?もう買付いれたの?え?どうなのよ?

などと聞きたくても聞けない状況の中、すれ違いざまに会釈しつつお前ら買うんじゃねーぞ?光線とおびただしい呪いの念シャワーを大量に浴びせかけながら笑顔で室内へイン。

ここからは論より証拠、実際に内見したときの動画を見てもらったほうが早いだろう。

世田谷区戸建内見①

世田谷区戸建内見②

動画を見てもらえば分かる通り、売り主様がまだ住んでいる。

住んでいる状態で、売れることが決まったら引っ越すご予定とのこと。

一通り内見を終えていつもの必殺技を早速出すことにした。行くしか無い。腹をくくれ、俺!

その必殺技とはこれだ。

「わかりました。じゃあ買いますね(^^)」

でた~。これ以上の必殺技はあるだろうか?いやない。

内見→その場で即買付提出ビーム。これができるやつはそうはいない。世田谷では僕が初だろう。

あくまでもカジュアルに、まるでコンビニでカップヌードルシーフード味をレジに出すかのように、ユニクロでエアリズムインナーを無人レジに放り込むかのごとく不動産を買い付けるのだ。普通に。

ものすごい勇気が要る。が、これを軽やかに、顔色一つ変えずに平然とやってのけることで、疑心暗鬼の塊な仲介の無垢なハートを鷲掴みにしてしまうどころか他の買主の存在を吹き飛ばし、あまつさえ多少の指値なら「は、はい!大丈夫です!!」とノーガードでボディブロー的に受け止めざるを得なくなるという、あの伝説級の恐ろしいスーパー必殺技なのだ。(エビデンスなし)

すると業者さんの返答が。

不動産屋「まあまあ、持って帰ってもらって奥様ともじっくり話してみてください」

ん?なんかいつもと違う。いつもの築古格安戸建なら二つ返事で「有難うございます」とか「わかりました」とかいいリアクションが返ってくるのに。

僕「はい、ただ基本的には任せてもらっているので僕が買うって言ったら買うことになると思いますよ?」

不動産屋「なるほどです、奥様は見られませんか?」

僕「あ、みたいと思います」

不動産屋「ではその日程決めましょう」

この不動産屋、僕が買うっていうのをあまり真剣には捉えていないっぽい。

後で聞いたら「またどうせ言ってるだけの客だなあと思ってましたぶっちゃけ」とのことだった。

伝説の必殺技が一切HITしていなかったようだ。

4000万円弱の家をぽんとその場で買う判断をする人とかそれほどいないそうだ。

いわゆる裏目だったようだ。必殺技意味無し。

でも僕は本当に買うと決めていた。事前の入念なシミュレーションの時点で買う気8割、あとの2割は現場の確認作業。問題がないと判断できたので当然購入にコマを進める。ただそれだけだ。

ちなみに動画で出てくる仲介さん、実は売主だった笑

最初はそれを伏せて(隠していたわけではないが)ただの仲介っぽく接していたらしい。

あとで聞いておったまげた。

たまたま自宅を売る人が不動産会社勤務の人だった、ということである。

さて買値はどうする?値段交渉実際のやりとり

さっそうと買う意志を示したのはいいが、まだ2つクリアしなければならない問題がある。

購入価格と融資付けだ。

今現在の売出し価格が3680万円。今でも十分に安い価格だがこのまま売主様の要望通りに買わなくてもいいし、基本的に売値も多少の指値は見越して付けているケースが多い。

欲を言えば3000万円で買いたいところだが、築古ボロ戸建でもないし世田谷区だし、そんな20%OFFプライスはいくらなんでも通用しないだろう。

ちなみにお近くに住んでいらっしゃる、僕が「会長」と呼んでいる大先輩事業家の方がいるので聞いてみたところ「3000万円切るくらいで買えるといいね」とさらっと言ってのける巨匠っぷり。ま、まあそうなんすよ、そうなんすけどね。。とりあえず絶対ダメだろうな。

で、業者兼売主様に僕のオフィスに来ていただいた際にお伝えしたのがこれだ。

僕「さ、3300万円でいかがでしょうか?(超弱気)」

それはまるで好きな女の子を目の前にして、あれだけ徹夜で告白シミュレーションをしたのにいざ本人を目の前にした途端、一瞬で練習の成果がガラスが砕けるかのごとく破綻したチェリーボーイのような、純粋な少年時代の僕がそこにいた。(東京都46歳男性)

すると返ってきた返答は、その少年の純真を踏みにじる無情なものだった。

売主様「あ、じゃあこの話はなかったことで(書類をリアルにパタンと閉じながら)」

さすが百戦錬磨の業者様、ジャブを交わすどころか真っ向からクロスカウンターを放ってきた。これはたまらん。すかさず修正。疾風(はやて)の如く46歳に舞い戻らねばならぬ。

僕「わかりました、とはいえ僕も満額で買うつもりはないし、他に候補もあるので3500万円でぜひお願いしたい(気合と眼力を眉間に込めて)」

すると売主様のリアクションに変化が現れた。

売主様「うーん、なるほど。わかりました。ただですね、これ共有名義なんですよ、妻のお母様との。なので僕はなんとかそれでいけますがお義母さんの承諾が必要です。持ち帰らせてもらってもいいですか。」

はいこれでほぼ決まり、と言ったところだろう。

後日、ほぼ予想通り結果として3550万円で落ち着いた。もう50万円をここでケチる理由など無い。僕はその場で快諾した。

僕としてはそもそも最悪3680万円売価でも買うつもりだったし、買わないと一切積み上がらない家賃という名の経費はダダ漏れ垂れ流し状態になるし、いいことは一つもない。

住宅ローンさえ引いてしまえば月々の支払差額数千円~1万円など誤差の範囲なのだ。

そして問題の住宅ローン審査→全敗

さて本来なら夢のマイホーム、みたいなのが一般的だが、こちとら事業収入の減少または今後の縮小がほぼ確実視される中、超死活問題としてこの家の購入に向き合っているわけだ。

つまり住宅ローンは是が非でも勝ち取らねばならない最重要ミッションである。

住宅ローンは流石に通るでしょう?と思ったそこのあなた、甘すぎる。甘すぎちゃんだ。

世間様は名もなきしがない零細企業の自営業者を完全に最小単位のカス扱いしてくることを知らないでしょう?

売主業者が用意した「元りそなの融資課長」という立派な肩書を持ったおじいちゃん社員が登場「まあ大丈夫でしょう、任せておいてください」と都銀に片っ端からあたった結果→全滅、という我ながら凄まじく情けない憂き目を見ることに。

不動産担保ローンでこれまで下手したら100回以上ボロカスに銀行からこき下ろされた結果を持つ「非承認の権化」の異名を欲しいままにしてきた僕としても、さすがに住宅ローンならワンチャンあるっしょ?と若干高を括っていたところもあった。が全敗。

売主業者様「あいつ、ほんと使えないなあ、なにやってんだか、、、」

僕「まあまあ、彼が悪いんじゃなくて僕の属性が悪いってことで。まあ僕に任せてくださいよ」

ある意味予想していたことでもあったわけで、自分で銀行開拓するしか無いと気持ちを切り替えた。

むしろこの逆境をプラ転に活かすことも想定していたのである意味願ったりだ。

オラわくわくしてきたぞ。

困ったときの信金様めぐり

都銀で利子が最小限、条件MAX優良の住宅ローンが全敗した僕が取れる選択肢は当然地銀と信金さんまわりとなる。

ただこれまでの経験から地銀でも恐らくややきつめだろうなあとは思っていた。特に地銀には辛酸をこれでもかといわんばかりに嘗めさせられている。またあの上から目線の見下されてる間マックス精神飽和状態を味わうのか…。

だが試さない手はない。そんな事を言ってる場合ではない!ということでどうやったらスムーズに地銀に取り入ることができるか?を15秒ほど超熟考して自分ミーティングをした結果、「必殺アレ」を使わせていただくしかない。あの必殺技を。アレしかないよもう。

それが「紹介」だ。銀行融資は紹介にまさるものはない(そんなことはない)。紹介こそ全て(情弱)。紹介=承認となるのである(そげなことは一切ないのであしからず)。

というわけで、本文でも登場したご近所の”会長”を頼らせていただくことにした。しかし万が一がある。必殺紹介を使ってですら撃沈する可能性もゼロではない。

ということでボケボケしていても仕方ないので自分でも足を使って最後の切り札信金を必死こいて回るのは前提だ。

僕「会長!恐れ多いのですがお付き合いのある地銀様をご紹介願えませんでしょうか??」

会長「うんいいよ、話しつけておくから行ってみて~」

やったぜ、さすが会長。会長からの紹介ならなんぼなんでも成功角度は急上昇だろう!

→結果、不承認(T_T)

まじすかあ、結構ショック。さすがに行けるだろうと思ってたけどこれは痛い。会長めちゃめちゃ謝っていただいたけどむしろお詫びをすべきは否決されるような僕の存在自身だ。ほんとすいません。

会長には丁寧にお礼をお伝えし、頭を切り替え、とりあえず物件から最寄りの信金2庫を当たることに。

それが「城南信用金庫」と「芝信用金庫」だ。もちろんお付き合いはない。

そしてすかさず運転中の社内からスピーカーフォンで電話、融資担当者へアポをとり、返すハンドルで半ば飛び込み状態で押しかけ訪問をぶちかまし、物件資料とプロフィールシート+決算書3期分と言う名のフロシキを広げて猛烈アピール&「今後もどしどし物件購入でお付き合いさせていただきたい」などとなんなら上から目線の態度Lサイズ交渉を実施。

そう、事前に考えていた作戦としては「成績をガンガン取っていきたい融資担当者を見つけ出し、住宅ローンのみならず投資用ローンまで貸してくれそうな銀行(担当者さん)をゲットする」だ。

ドキドキの数日間の待機日数を乗り越え、かかってきた電話結果は朗報だった。

2庫とも融資承認されたのだ!!やったぜ!

期間は同じ条件で金利はやや芝信金さんのほうが安かったが、担当者の熱意と投資ローンへの積極性を買う意味で城南信金さんとお付き合いさせていただくことにした。

この結果を売主様に伝えたところ「本当ですか?すご杉くんですね、、うちはプロなのにお恥ずかしい限りだ、、、」

なんてことまで言ってくれる始末。これで売買契約まで多少なにかの折衝ごとがあったとしても貸しイチで甘えられるか?な~んて妄想をしつつ(そんな甘くはない)中古とはいえ晴れて一戸建マイホームオーナーになれる、いや経費大幅削減できる目処がたったのだった。

※ちなみにあれから1年以上経過しているが、住宅ローン以外でまだ借り入れは出来ていない。むしろ角度は低め。まあそんなもんだ。ただ投資物件をたまに持ち込んで「担保価値としてみてくれる?」といった相談をしたりして色々教えてくれる頼もしい味方にはなっていただいている。

【リフォーム前】さあここからが腕の見せどころだ

無事に融資実行し2020年3月に我が家となった世田谷区の戸建。

目標6月1日からここに引越し!ということでリフォーム期間は約2ヶ月しか無い中での職人さん探しからスタート。

この辺はいつもやっているのでお手のもんだ。大工さん、クロス屋さん、電気屋さん、リフォーム費込みのオーバーローンで引いたため外壁塗装とついでに20年経過して頼りなくなったスレート屋根も入れ替えることに(正確に言うとガルバリウムで被せるカバー工法で行なった)。

工事が始まってしまってからの写真と動画しかないが、リフォーム前はこんな感じだ。

外観(撮ってなかったためGoogle Mapsから)
屋根(スレート:結構傷んでる)
リビング
キッチンスペース
お風呂
洗面所
居室
寝室

ざっとこんな塩梅だ。

自分からしたら築22年など新築同様の勢いだが、されど22年間人が住んでいたお家。

それなりに劣化し、「住みた~い♪」などとはあまり言えない感じが写真からも伝わってくるだろう。

しかし100㎡超えの4LDKならやり方次第で見違えさせることができる。この辺はいつもやっていることだし訳はない。

【リフォーム中】腕のいい職人さんは揃えた。自分も現場に入る毎日

自宅といえどもコストは徹底的に抑えつつ、それでいて最高に自分満足度が高い家造りを目指したい。

そんな思い切り矛盾をはらんだ野望を描き、東京中の職人さんを探し回った。

時に素材を作っているメーカーにも足を運び、ピンタレストを狂ったように見まくり、サンゲツ、リリカラ、東リのカタログを奥さんと一緒に端から端まで見まくって部屋ごとに一つずつ素材を決めていった。

リフォームする内容はざっくり下記。

  • 壁紙すべて張り替え
  • 床材すべて張り替え(フロアタイル)
  • 窓枠など木の部分はすべてカッティングシート貼り(リアテック)
  • リビングは天井上げ&壁を壊して間取り変更
  • お風呂は床材&浴槽側面にシート貼り(ダイノック)
  • 茶色の巾木(はばき)&廻り縁はすべて白へ交換
  • キッチン入れ替え
  • 外壁塗装
  • 屋根をガルバリウム鋼板でカバー工法仕上げ

ざっとこんな感じだ。

そしてリフォーム中の様子がこちら。

足場で覆われた外壁
スレート屋根の上にアスファルトルーフィング(防水シート)を貼り付け
リビングは仕切り壁もドアも外して破壊
僕も積極的に現場に入る。屋根加工はほぼ自作だ
波板風景しか見えないキッチンのこの窓は封鎖した
タイルonタイルにすべくモルタル塗布
カウンターも新設
洗面所も徐々にキレイに
僕の部屋になる床にフロアタイル施工。本物無垢みたいだ。
足場の組まれたリフォーム中玄関前でピクニックする我がファミリー

リビングの壁と天井を破壊してもらっている動画も貼り付けておく。

【天井抜き前編】リビングの壁と天井を破壊

【天井抜き後編】石膏ボードをぶち抜き野縁と吊木を除去

【リフォーム後】結局間に合わなかった。住みながら直す!

そう、リフォーム間に合わなかったんですよ。

僕が手掛けるリフォームは大体こうなる。いつも工期を設定してもアレもやりたい、これもやったほうがとドンドン追加工事が増えて職人さんに無理を言ってギリギリまで手を入れようとしてしまうのだ。

けれども住む家だろうが貸す家だろうがそこに妥協を入れる余地はない。これはきちんとしてるとかそういういい感じなものではなく、単純に性格だろう。手を抜くことはほぼできない。どちらかというと職人気質なところはあるかもしれない。

いずれにしても6月から済むのに5月25日の時点で下記の有様だ。

世田谷戸建リフォーム中

というわけで、住みながらも手を加え、大工さんにも入ってもらいながら、約2ヶ月半かけてすべてのリフォーム&リノベーションをやりきった。

家族にはちょっぴり迷惑をかけたけどその分いい家ができあがったと思う。

ほぼ黒に近いチャコールグレーで外壁塗装
ガルバリウム鋼板でかぶせた屋根
天井を上げたリビング
パジャマ姿で失礼
窓を塞いでタイル張りにしたキッチン
建具(ドア)も一新
廊下
お風呂は床材と側面のみシート張り
洗面台もタイル張りで刷新
トイレの壁紙はグレーがかった濃いめブルー
子供部屋
下の子がおむつ一丁

まだ出来上がったばかりの様子ゆえ、家具なども変えて今はまた様変わりしているが大体こんな感じだ。

いつも思うが、どんだけ古くてもリフォーム(リノベ)してしまえばほぼ新築と同様に、いや使い勝手を考えて設計できるので新築以上の使い心地すら目指せる。あと壊すことに対して一切の躊躇が必要ない。どうせ直せばいいからだ。

中古戸建は素材さえ間違えなければ本当に自由度が高い。

【結論】自宅は買うべきか?賃貸にすべきか?

そんなもん好きにしたらいい(棒)

いやほんとに。色んな考え方があるのだ。ただ先にも書いたとおり、よく将来的な資産価値が下がる日本でなんで自宅買うの?とかシェアリングエコノミーの時代に逆行してるよねとか、みんながよく知ってるインフルエンサー的な人が語っていたりするがそんなものは一切無視だ。

そもそも例えば「もう家自体要らない」と言っているようなインフルエンサーさんは、家を持たない代わりに月額数十万円~百万円単位を払ってホテルぐらしをするような余剰資金がたっぷりある。

そして将来の資産価値をディスりつつも「今この瞬間を生きる以外に何を見るの?」などと矛盾をはらんだことを言ったりしている。いやまあ、この辺は議論の余地があろう。彼らの発言自体もそういうつもりではない可能性は十分あるしこちらの誤解かもしれない。

がしかし、所詮そんなものだ。彼らと我々を並列で考えること自体あまり意味が無いだろう。

いや、僕も今という時間以外に何を見るの?と思っている派だ。だからこそ今ある諸経費、もっというとカットできるコストはどんどん落としたいし、そのための自宅購入ならOK、といった合理的な選択肢を取るべきだと思っている。

このへんは本当にいろいろな考え方や理屈があるので一概にこうと定義づけはできないし、しないほうがいいだろう。

人それぞれで変わって然るべきだし、一緒である必要もない。

それよりも、時代や変化に合わせて自分自身を柔軟に変えていけるかどうかのほうがうんと大切だ。

ただ、不動産投資を行なっている人なら、家賃を得る苦労よりも落とせるコストはさっさと落としたほうが何十倍もカンタンなことは容易にわかっていただけるのではないか。

あなたの持ち家or賃貸ライフが満ち足りた世界になることを願ってやまない。

※追伸

当初あまり乗り気ではなかった奥さまも、今では相当この家が気に入ってるご様子、住めば都、変化するリスクや手間を超えるメリットや充実感を提供できれば女性は変わる。もっというと銀行の通帳さえしっかり増やしていけるなら文句は言うまいて(異論は認めるし女性の皆々様には先に謝っておくごめんなさい)。

世の男性諸君、ガンバロウではないかꉂ (๑¯ਊ¯)σ

※追々伸

今回僕にとって、そして我が家にとってとてもいい買い物をしたと思っている。まじでランコスは下がったし、快適な家に住めているし、子どもたちも喜んでいる。リフォーム費は全部で450万円ほどかかったが外壁と屋根を全やり返し、窓枠をすべてリアテックで張り替え(これだけで100万円!)、水回りも建具もほぼ交換した割には安い。ただ予定よりもかかってしまった。自宅だからといってちょっと調子に乗ってしまった。しかし手出しはほぼなしだ。オーバーローン最高。

※追々々伸

あとリフォームを通じて、僕にとってはかけがえのない職人さん(大工さん)にも出会うことができた。日々古い物件を直し続けている僕にとってはかなり強力なパートナーになった。彼にはいつも大変感謝している。日々無理難題をこなしていただき有り難い。いつもあざす、好きです!

コメント

  1. あおば より:

    おはようございます。
    ちょっと後になりますが、来月地元の福島市にある物件を内覧してきます。こちらなんですが、お風呂がユニットバスで、それでいてバランス釜なんです。お風呂を改良したいと思うのですが、先生のように安く素敵に仕上げる方法は何かアイディアありますでしょうか?

    • あうんあうん より:

      パネル工法で対応してくれる職人さんを探してみると安く仕上がりますよ。

      • あおば より:

        こんばんは。
        ありがとうございます。来月になりますが、内覧時にリフォーム会社の方も立会い予定なので、合わせて聞いてみます。
        近くにスーパーと小学校、病院があり立地は最高なんですが、設備が古いのと、駐車場が1台しか置けないのがネックなんです。初めての内覧なんで少し緊張しますが、楽しんできます。

        • あうんあうん より:

          特に最初の頃は買いたい病に罹っていることが多いので高値で掴みがちなのですが、ご自身なりの基準はできる限り緩めないよう客観的に物件を見るのがおすすめです!

  2. あおば より:

    おはよう御座います。
    さすが、先生。
    リフォームして素敵な自宅ですね。年齢も割と近くて親近感あります。
    次の記事、楽しみにしてますよ。
    よろしくお願い致します。

    • あうんあうん より:

      あおばさんのコメントがきっかけで1年3ヶ月ぶりに文章書く気持ちになりました。ずっと書きたいなとひっかかっていたのですが背中を押していただいたので有り難かったです。
      また書いてみますね!

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